国立ファーム&農家の台所スタッフの農家研修ノート

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第18回 どうやら信州の山奥に、面白い人がいるらしい!

こんにちは、はじめまして!

「農家の台所 国立店」で“八百屋”の店主をつとめさせていただいております、

野主 潤(のぬし じゅん)と申します


今日は、

標高1350メートルという信州・長野の秘境野辺山高原

おもしろい農家さんがいるということで、

国立ファームの先輩方にお供させていただきました。

(秘境という言葉に、八百屋心が騒ぎます


その名も、高見澤憲一さん


入社して間もない僕は、

まだ、高見澤さんの野菜を食べたことはないのですが、

農家の台所には2年前から野菜を提供してくださっている高見澤さん。


特に、夏場の豆しぼりアイコという、

あまりにも味が凝縮されすぎて豆のようにちっちゃくなったトマトは、

ものすごい人気と評判だったと聞いています。

小さな粒にぎゅ〜と甘みが詰まったミニトマト。

「そこらへんのフルーツよりもよっぽどうまい!」という先輩方の語りを聞いて、

どんな農家さんなんだろう、どうやって栽培しているんだろうと、

僕の胸は高まるばかりでした



朝7時に国立の事務所を車で出発。

ところが国立府中ICに入ってすぐに、土曜日の大渋滞。

暑い。。。

車中の皆々、早くも体力が奪われてきます


やっとのことで圏央道を下り、

「長坂IC」の出口を出て、

山を登る。

どんどん登る。

耳が痛くなってくる・・・


山奥・・・高い・・・まだ登るのか・・・

信じられない涼しさ・・・寒いくらいになってきた・・・


気が付けば目の前に広がるどこまでも雄大な森林と、

優しく流れる涼やかな川。

自分、飛んでるんじゃないかと思えるくらいの絶景でした



見とれている僕たちの耳に声が。

『こんにちは!お茶でも飲もうか!』

出て来られたのは、とっても優しそうなおじさん。

いらっしゃいました!




高見澤憲一(たかみさわけんいち)さん。

48歳 奥さん 娘さんふたり 息子さんひとり 



↓キッチンもついた立派な家は、なんとすべて、高見澤さんの手作りの家です!




脱サラをして農業に転進されたそう。

そのときには、農業に関しては右も左も分からない、

正真正銘ゼロからのスタート


分からないことは周りの人に真剣に教わりながらも、

農機具の修理のように自分でできることは何でも人に頼まず自分の力で作り上げてきたそうです。






「話はこのくらいにして、作業しに行こう!」

と高見澤さんに促され、まず最初に向かったのは、ごぼう畑

道中、目の前に広がるのは、

本当に、日本とは思えない壮観な高原畑・・・



 "常磐大長"(ときわおおなが)という種類のごぼうの種です↑↑↑

最初の作業が、このごぼうの種を3000粒ほど撒くこと。



種まきをする高見澤さん↑↑↑

「マルチ」という、写真にもある黒いビニールに穴をあけて、

そこに種を一粒ずつ撒いていきます。

「マルチ」によって、いろいろいいことがあります。

〜陲生えてこないので、草取りの手間がはぶける
△おうことで、肥料が流れ出てしまうことを防ぐ
C鰐未硫硬戮伴湘戮鬟ープ


高見澤さんのごぼうは、「味」が自慢だと言います。

『ごぼうって、繊維が歯のすきまにつまるでしょう?

 うちのごぼうは違うんだよ。

 すっごいやわらかくて、ひたすらうまいんだ、ほんとさ』


僕は、まくことだけに神経を注ぎ、スピードしか意識できていませんでしたが、

高見澤さんはどうしたら種の新芽がでやすいか、

色んなことを考えてらっしゃっているのに、僕らより早い。



次に向かったのが、トウモロコシの畑



↑↑↑"ゴールドラッシュ"という品種のとうもろこしの種まき(赤いのがタネ)


今度は、原始的な機械を使いながら、

高見澤さんのお弟子さん 小松さんの指導で、

目がくらむような広大な土地に、

ひとつひとつの生命を植えていきます。

(上の乗り物に乗って、足で地面を蹴って後ろに進みながら、

 マルチに穴が開いた場所に、種を落としていきます。)

みんなで競争しながら、5000粒を撒きました。



お次は、ねぎの定植



 
↑↑↑うねたてをする中川葵さん(農家の台所 恵比寿店店長)と高見澤さん。

腰が引けています。笑

まっすぐ動かすのって、けっこう難しいんです。


この機械でまずは溝を作り、そこに、ねぎの苗を置いていきます。




下仁田葱(しもにたねぎ)
吉蔵一本葱(よしくらいっぽんねぎ)の植え付けをしました。


ねぎって、こんな植え方をするんですね!

"植える"というより"置く"という感じ。

高見澤さん曰く、

『ねぎは、自分の力で這い上がってくるんだ』

強いな、かわいそうだけど、旨そうだと感じた瞬間でした。




次に向かったのは、

あの話に聞いている、「トマト」のハウス


 ↑↑↑ミニトマト"アイコ"。まだ緑色で成長中です。


やっと出会いました。

冒頭で書いた「豆しぼりアイコ」の赤ちゃん。


高見澤さんは、トマトはビニールハウスですべて覆い、

水をいっさい与えません。

それこそ、雨露でさえ・・・


トマトたちは、根っこをケンメイに伸ばし、

地中のわずかな水分を必死で吸い上げようとします。

トマトにとっては過酷な環境だけれど、それによってグングン味が濃くなるそうです。

トマトは普通、苗をカボチャなどの台木に継木します。

でも、高見澤さんのトマトはすべて「自根」。

『タネの力を100%引き出すためには、移植したんじゃダメなんだよ』

と高見澤さんは言います。


ハウスの中で光り輝く枝葉を持つ、高見澤さんのトマト。

これを、みんなが待ってるんだ。



仕上げに、長いも畑で、「芽出し」の作業をしました。



高見澤さんの長芋の芽↑↑↑


マルチに穴があいていないところから出てきた芽の頭を外に出してやる作業。

味が濃くて、甘くて、なんとも言えないねばりを出す高見澤さんの長いも。

そのとろろごはんが食べられる11月が待ちきれません!



ところで、↓こちら↓の写真は何かと言うと・・・




なんと、高見澤さんが、完全に手作りで完成させた飛行機です!

実は、航空系の高校出身で、アメリカでプロのエンジニアになろうとも考えていた高見澤さん。

マイナス30度にもなる極寒の野辺山の冬の農閑期に作っているとか。

しかも、一度飛行を成功させたら、あとは飾っておくのだそうです。



"なにかを作る楽しみ"について、高見澤さんは語ってくださいました。


 『今の子供たちは残念だ、テレビゲームがあるから。。

 あまりにも簡単にリセットできるから、

 失敗をちゃんと味わえない。

 しっかり失敗して、もういっかいチャレンジして、

 やっと成功したときの喜びを知ってほしいなあ』


サラリーマン時代、CMを作る会社で、数々の作品をゼロから作り上げ、

押し付けられたたくさんの難題を片付けてこられた経験を持つ高見澤さん。


社会で揉まれ、農業の世界にやってきたという経験があるからこそ、

こんな風に深みのある言葉が生まれてきたんだと思いました。




それから、こちら↑が、高見澤さんのもとで「修行」をしている小松さん

小松さんは、6年という歳月をかけて、ずっと

『弟子入りさせてください』

と、高見澤さんに頼み込んでこられた。

しかし、高見澤さんの返事はNo。

『お前には、社会経験がなさすぎる、まだ早い』

大人の世界の人間関係、時間の使い方、仕事のしかた、責任、そして恋愛。

くわが振れるだけではだめだ。

人間同士の、魂の交わりができることがまずは必要だ。


そんな言葉にもめげずに頼み込み、

やっとのことで高見澤さんに弟子入りした小松さん。


一人の人間が、こんなにも熱く血を滾らせ、高見澤さんのもとにやってくる。

それだけで、僕はこの人の野菜を食べたい。

そして、八百屋として売ってみたい。

そう、強く思った農場研修でした。





高見澤憲一さん、ありがとうございました!


<本日の参加者>

【前列(左から)】
 ・小野(生産もできる商品部)
 ・高見澤さん(本日の先生!)
 ・中川(農家の台所恵比寿店の店長)

【後列(左から)】
 ・内田(語りべ兼ソルトリーフ担当)
 ・野主(農家の台所国立店の八百屋担当)
 ・松崎(農家の台所新宿3丁目店のオープニングスタッフ)
 ・五十嵐(てしまんまスタッフ)


 (文:野主潤)

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