先日は春一番も吹いて、春が来たなぁと実感しました。
こんにちは、ブランド部の石田です。
そんな春めいた3月18日、国立ファームと農家の台所メンバーで、
茨城の阿部田さんとTEDYさんの農園へお邪魔して来ました!
今回の一番の目的は、篤農家ランキング2位と3位に入賞されたお二方に、賞状の授与をさせていただくことです!
そして、人気の秘密を改めて検証!
ということで、見学も体験もたくさんさせていただきました。
まず始めにお伺いしたのは、
阿部田さんの農園。
阿部田さんはメディアにも出るほど、人気のトマト農家です。
国立ファームでも大人気。
ということで、篤農家ランキング第2位!
2回連続のランクインは阿部田さんが初!なんですよ。
おめでとうございます。
阿部田さんはいろいろな品種のトマトを作っていますが、
有名なのは、華おとめです。
阿部田さんの作る華おとめは皮が薄くて、うまみたっぷりの甘さが特徴です。
今日は、華おとめの他にもいろんなトマトを試食させてもらいました。
その中で一同驚きだったのが、黄色いトマトの「ティポ」。
王道の赤トマトで勝負をしていた阿部田さんの新しい試みです。
そのことにも驚き!でしたが、味と食感も面白いんです。
一見酸っぱそうなこのトマト。皮付きのブドウのような食感で
さっぱりとしたフルーツのような甘み。
何個でもパクパクいっちゃいそうです。
形もかわいいですよね。
阿部田さんのおいしさの代名詞、
地下150mからお水を組み上げるこの装置。
それを大型の浄水器を使って、水の粒子を細かくすることでトマトが吸収しやすい形にしています。
綺麗な水を使うことで、
水分90%のトマトは美味しいはずですね。
その他にも、気温や二酸化炭素濃度を、データ管理することで、
勘だけに頼らない農業を目指しています。
波動砲発射!!!!!
これが二酸化炭素を発生させる装置!中で火が燃えて、
ファンが回転して二酸化炭素を放出しています。
こんなに風が吹きます。
二酸化炭素を吸収して光合成が盛んになり、トマトの育ちが良くなり、
収量が上がります。
その他にも、ビニールハウスの天井をUVカットにし、虫の居づらい環境を作って、農薬を軽減したり、
植物が太陽の光の吸収率を高めると言われるピンクのシートを天井部に敷いたり、
夜になるとブルーライトが光る装置があったりと、日々試行錯誤を続けています。
そんな阿部田さんのハウスも2月の大雪は大変だったそう。
雪解けで溜まった水がハウスを突き破って、トマトの株を直撃したそうです。
直撃した場所は見てすぐ分かるほど。
その後植え直していますが、やはり被害を受けた場所の栽培はきびしいとのこと。
「近くの他の農家さんのハウスは、風で倒れたって言っていたから、
うちはまだ被害が少ない方だよ。」
ハウスの強度を上げることは、普段の栽培にはさほど影響をしないことなので、
自然災害に向けた保険です。
強度の高い資材を使ったり、ビニールの張り替えをこまめに行えば
ハウスの耐久性は上がりますが、その分コストがかかります。
この判断が難しいと、阿部田さんはおっしゃっていました。
ハウス栽培と言えど、自然相手のお仕事。
農業の難しさを痛感したお話でした。
そんな災害にも負けず、
日々新しいことにチャレンジをしている阿部田さん。
「同じ条件で育てたトマトでも、ハウスが違うだけで、味も変わってくるんだよねぇ。」
とおっしゃっていました。
美味しい野菜を、作り続けるのって本当に難しいことなんだと実感しました。
「満足はしてない。もっと美味しいトマトを作り続けたい!」
と熱く話された阿部田さん。
今後、どんな美味しいトマトに出会えるでしょうか。今からワクワクしてしまいます。
そんな阿部田さんのトマトは農家の台所WEBショップにて購入できます!
http://webshop.noukanodaidokoro.com/shopdetail/009008000006
ブランド部石田がブログを書いていきますよ!
〜前回からの流れ〜 3月18日、国立ファームと農家の台所メンバーで、 茨城の阿部田さんとTEDYさんの農園へお邪魔して来ました! 今回の一番の目的は、 |
そして次に訪れたのは、水戸のTEDYさんの農園。
ずらーっと並んだハウスは圧巻です。
圧巻なのは、ハウス内のパプリカも同様!
すごいですよね。
一列一列、パプリカの株が、並んでいます。
株には、赤、黄色、オレンジの艶やかなパプリカが。
造り物のようにピカピカです。
今収穫できるパプリカは寒暖差があり、日差しの強い2月に育ったもの。
この季節のパプリカが1番美味しいそうです。
見た目にも瑞々しいことがわかります。
そんなTEDYさんは、篤農家ランキング第3位!
おめでとうございます。
パプリカは作るのが難しく、
TEDYさん曰く、「わがままお嬢様のよう」だとか。
暑さ寒さにも弱く、
朝、パプリカに結露がついて、暖かくなって蒸発するような環境が続くと、表面はザラザラになってしまったりするそうです。
実際に仕分けの作業をさせていただきましたが、ザラザラした部分があるとB級品になってしまいます。
(でも、TEDYさんのところでは、実に結露を付きづらくする企業秘密があるそうなんです。)
そんなTEDYさんのハウスも、大雪の影響を受けたそうです。
ハウスに積もった雪が固まり、溶け出したころに、
氷山のような雪の固まりがビニールハウスを突き抜けて落ちてきたそうです。
幸い怪我をする人や、作物への直接の影響はなかったとのことでした。
しかし、今年の冬は、晴れの日が少なかったので、
雪よりもその点について苦労をしたのだとか。
確かに、気持ちのいい晴れの日って少なかった気がしますね。
私は仕分けから先に体験させてもらいました。
肌がザラザラしているものはB級品、ナイフの傷があるものは加工品…
そして肌も形もきれいなものをA級品…と、ひとつひとつ
手に取り判別していきます。
そして機械を通って、サイズ別に箱に入れられていきます。
仕分けのポイントは「無心で行うこと。」
スタッフの方に教えていただきました。
スタッフの方オススメのパプリカの食べ方は、酢漬け、そしてナムルだそうです。
オレンジ色が甘みが1番強いのでお好みなんだとか。
そして、収穫体験!
収穫はこの荷台に乗って移動をしながら行います。
ボタン操作で、前後に進み、上下の高さ調節もできるんです。
台車に乗ってみると改めて背の高ーいパプリカの株にびっくり!
高さは3mほどにもなるそうです。
こんなに背が高いから、荷台に乗って、高さを調節
しながらでないと収穫が出来ないんですね。
まるでアトラクションみたい!
パプリカの森をズンズン進んで行きます。
パプリカは、刃物を付け根の部分に押し当てて、半分切れ目が入ったら、ポキっと折って収穫します。
刃物がパプリカを傷つけては、
売り物にならないので、慎重に行います。
それがなかなか難しく、、、
丁寧すぎると進まないので、
コツを掴むまでに時間がかかりました。
TEDYさんのハウスでも、
データ管理を徹底させています。
パプリカ栽培が盛んなオランダで学んだシステマチックな農法をベースにしています。
「15年もやっているが、まだまだ新参者だと思ってる。」
とおっしゃっていました。
そんなTEDYさんの新しい試み!
農園内にカフェと直売スペースを、作っています。
ゆくゆくは、近隣の方に、美味しいパプリカを味わってほしい!
とおっしゃっていました。
カフェスペースは、手作りられた家具と、
パプリカの絵画が可愛く、落ち着けるスペースとなっていました。
オープンが待ち遠しいですね!
そして最後に、、、
3色のパプリカをお土産にいただいちゃいました!
さっそく酢漬けにして、食べ比べしてみたいと思います。
ぜひ、みなさんも引き続き、
TEDYさんのパプリカを、よろしくお願いします!
まずは国分寺の中村農園さんのイチゴのハウスへ。
少し肌寒い中、ビニールハウスの中は、ぽっかぽか。
そして一面のイチゴのプランター。
私、イチゴ狩りにも行ったことがなかったので、
こんな風にイチゴを栽培しているのを初めて知りました。
イチゴのプランターは、このハンドルで、収穫にベストな高さまで
動かすことができます。
便利ー!!
しかもこのハウスは、
コンピューターにより、湿度、二酸化炭素、
日射量などを管理しているそうです。
す、、、すごいハイテク!!
他の畑では、光でうどんこ病や、夜盗虫を防ぐ設備もあるそうです。
中村さんはもともとIT関連のお仕事をされていたそう。
東京のハイテク農家!!って感じですね。
今年はイチゴにあった気候だったらしく、
例年より早く、中村さんのイチゴも、12月の中旬から販売予定です。
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続きまして立川の岩田良一さんのお宅へ。
ダンディな岩田さん。
奥さんと話すときのくしゃっとした笑顔が印象的です。
今日は紅化粧大根をいただきに訪問しました。
紅化粧大根は、赤色の鮮やかな大根です。
お肉と一緒に煮込むと、お肉が柔らかくなるし、
シチューにすると、ピンク色のシチューになったりと、
寒い日にぴったりの、鮮やかなお料理に活躍しますよ。
紅化粧大根は、茎が折れやすく、収穫するのに一苦労。
ゆっくり引き抜いて収穫します。
茎を触ってみると確かに、ポキポキ、、、折れやすい。
ダンディで、べらんめぇ口調の岩田さんですが、
「直売所でお客さんが美味しかったと言ってもらると、
嬉しくて、だから農業は楽しい」と、
くしゃっと笑って話してくれました。
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さて、次は、瑞穂町の近藤隆幸さんの畑へ。
立川から瑞穂町までさほど距離はないですが、
緑が多く、あちらこちらに畑のある田舎町の風景に。
都心にもアクセスしやすくて、自然も多く、
縁側に干し柿が並ぶ、
瑞穂町、ちょっと住みたくなりました。
隆幸さんの畑へ向かうと、紅化粧大根を洗う、眼鏡男子3人組!!
真ん中が隆幸さんです。
ご無理を行って、写真撮影を兼ね、三浦大根の畑へ。
もりもり育った三浦大根。
さっそく抜いていただくことに。
大根を抜こうとする隆幸さん。
「・・・」
「・・・フン!!!」
・・・?
「抜けない・・・」
・・・え!?
なんと、もともとしもぶくれな三浦大根が、
立派に育ってしまったので、
微動だにしないとのこと。
私も抜いてみました。
・・・全く抜ける気がしませんw
それでもなんとか抜いていただいたのが、コレ。
でか!!
大きいのに、肌は白く、きれい。
三浦大根は、
おでんや煮込みにぴったりな大根で、
味がしみ込みやすいのが特徴。
おでんの際はぜひ、隆幸さんちの大根をよろしくお願いします。
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さて、本日最後となりました、近藤 剛さんの畑へ。
剛さんの畑は、隆幸さんの畑から近く、とても見晴らしのいいところ。
近くには牧場があり、牧草のにおいと牛の鳴き声で、
ほのぼの度100%です。
そんなほのぼのした畑で、ブロッコリーを収穫していただきました。
身がしっかり詰まっていて、おいしそうなブロッコリーを
手際よく収穫して行きます。
その手慣れた仕事ぶりから、もともと農業をされていたんだろうな・・・と思ったら
なんと、結婚して、お婿さんとして、こちらに来てからだそう。
結婚されるまでは、農業には興味はなかったものの、いざやってみたら楽しい!と、
今では東京の農業を盛り上げていきたいと語っていました。
滞在時間は少ない今回の農家訪問でしたが、
それぞれの農家さんの思いや、
特色はそれぞれ違い、それが野菜にも現れているようで
とても楽しいツアーとなりました。
今回紹介をした、農家さんの野菜は、
12月上旬に、
東急ストア 東京地元野菜コーナーにて販売予定です。
ぜひ、足をお運びくださいね♪
初レポートです♪
11月21日、横浜の神奈川区の有田農園に訪問してきました!
恥ずかしながら、神奈川区と聞いてピンと来なかったのですが、
横浜の都市エリアなんですね。
そんなところに畑が?
イメージが沸かないまま、有田農園へ向かい出発しました。
有田農園は、高台にあります。
農園に向かうにつれ、どんどん緑が増えていきます。
道中も、木々の間から開けた景色が広がり、とても気持ちの良い場所でした。
有田農園に到着すると、お家からさらに急勾配の道を抜けて畑に向かいます。
この坂道が、「木のトンネル」のようで、とても素敵なんです!
そして、「木のトンネル」を抜けると、この景色!!!!!
澄み切った空に、青々とした畑が広がります。
思わず、「気持ちいい〜」と深呼吸。
遠くには、富士山。そして、ランドマークタワーが!
本当に横浜なんだなあと実感しました。
そしてこのきれいな畑。
きれいなんです、本当。
隅々まで、きれいに並んでいるキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどを見ていると、
「全てに手が行き届いている」有田さんの丁寧なお仕事ぶりが伺えます。
こちらが、そんな丁寧なお仕事をされている農家の有田さんです。
有田さんちの野菜は、「野菜のポルシェ」というブランドで販売されています。
「ボルシェ」並のクオリティだというプライドと、
そのプライドを胸に農作業をするという気持ちの現れなのだそう。
「この名前、友達には笑われるんだよねえ」と照れくさそうに笑っていました。
その、プライドが、この畑にも現れているんですね。
お土産にといただいたカリフラワーも、真っ白で美しく、
ずっしりと身が詰まっていて、とても美味しそうです。
今日はそのこだわりのひとつの「堆肥」を見せていただくことに。
私の背より高く積まれた堆肥!
この堆肥、もとは横浜の養鶏場や、牧場から譲っていただいている鶏糞、牛糞とのこと。
また、その養鶏場のにわとりも、牧場の牛も、どんな餌を食べているかをしっかり管理をしているので、安心して、堆肥に使うことができます。
(品質の悪い餌を使用していると、糞に生育に良くない成分や雑草の種などが混じり、
良い品質の堆肥が作れず、結果、野菜にも影響を及ぼし兼ねません。)
また、面白いのが、牧場の牛たちの餌に、地元のビール醸造から出たビールかすを使用しているということ。
その牛小屋を掃除した時にでる牛糞やふすまがまとめて、農園に運ばれ、堆肥のもととなるのです。
ビール酒造→牧場→農園 と、横浜内でサイクルをしているんですね。面白い!
そんな有機物をこまめにひっくり返し、たくさん空気を含んだ堆肥は、とっても良質。
触ってみると、ぽかぽかと温かく、ふかふかで気持ちがいいです。
思わず、腕を堆肥の山に突っ込みたくなりましたが、
おっと・・・これは堆肥でした(笑)
ふかふかしているのは、堆肥をこまめに混ぜ込んでいるので、しっかり空気を含んでいるから。混ぜ込む作業は、手間がかかりますが、有田さんは、月に1回のスパンでこの作業を行っています。
「トラクターで作業するから楽しいんだよ。それに寒くなってくると、この作業は温かいからいいんだ。」と有田さん。
有田さんが、ガバっと堆肥の山を堀り起こしました。
モクモクモク・・・
立ち上る湯気!すごい!砂風呂みたい!
掘った先には、白い放線菌が見えます。
湯気も、放線菌も、しっかりと発酵が進んでいる証拠なのだそうです。
良い堆肥を作るのは、手間と時間がかかりますが、
おいしい野菜作りは欠かせない大切な行程です。
しかし、良い堆肥も「使えば良い」という訳ではないようです。
野菜としっかり会話をして、必要なときにはやり、
必要ではないときにはやらない。
また、いつも同じ堆肥ではなく、少しずつ内容を変えているのだとか。
「野菜もお腹いっぱいだったら、ご飯はいらないし、
ごはんもいつも同じ味だと飽きちゃうでしょ?」
という有田さんの言葉に、野菜への愛情を感じました。
そんな手間ひまをかけた、有田さんの野菜は、
味に深みがあり、野菜のうま味が引き立っています。
そして有田さんのもう一つのこだわりの農業機械を紹介していただきました。
トラクターは、ピカピカに磨かれ、自家用車と一緒のガレージで大切そうに置かれていました。
また軽トラは、プレートやタイヤのホイールがピカピカ!
このトラクターも軽トラも大切にされていることが一目稜線。
今でも、トラクターのデッキはカセットで販売されているそうですが、
有田さんは、自ら改造をして、全てのトラクターのデッキをCD使用に変え、
スピーカーを搭載したそうです。
それもこれも、大好きな永ちゃんの音楽を聞くため!
トラック運転手時代は大声で歌いながら、仕事をしていたり、
着メロは新曲だったり、12月にライブに行ったりと、
筋金入りの永ちゃんファン。
こんな景色のいい畑で、大好きな音楽を聞きながら、農作業。
土にも、堆肥にも、トラクターにも愛情が溢れた有田さんの
こだわりの野菜たちは、「野菜のポルシェ」として、
二子玉川ライズ東急ストア内農家の台所コーナーにて販売しています。
12月からは、カリフラワーも登場する予定です。
お楽しみに!