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★★★号外★★★(2013.03.23追記)
横地愛菜園が、3/30(土)放送の日本テレビ「満天☆青空レストラン」で紹介されます!
出演記念として、横地さんのセロリが入った特別野菜セットを販売中!
満天☆青空レストラン出演記念!横地愛菜園のセロリセット
※トップセラーは終了したため、コーネルという品種のセロリのお届けです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
二子玉川ライズ店 山口です。
今回はなんと!愛知県の渥美半島までやってまいりました!!
いやいや、遠いです。片道4時間、移動含めると10時間以上。
体の傷を隠しきれないステップワゴン、頑張りました。
今回の農家さんは、リピーターが続々と増え続けている「トップセラーセロリ」「ハニーキャベツ」の横地愛菜園さんと、
野菜がとにかく甘い「あまっ娘野菜」ブランドの三竹伸生さん。 いずれも愛知県田原市です。
まずは、横地愛菜園さん。
緑の色味が濃く、香りが良く肉厚な「トップセラー」品種のセロリは、見た目と反してクセがなく、すっきりした甘み。「ハニーキャベツ」は、肉厚で、柔らかく、かみしめると「ジュッ」と甘い汁が溢れます。
「甘いわねー!」「おいしかったわよ!」
お店にはイケメンお兄さんと美人な妹さん、2人のポスターが貼られていますが、
今回は、穏やかな笑顔が素敵なお父さんにインタビュー。
ずばり、おいしさの秘訣は?
「海からここまで200m。三河湾から季節風が吹いてくる。その風で寒さにあたるのと、海からのミネラルを持ってくるのがいいんだ。」
ここに来る途中、目的地に近づくにつれ、大きな風車が多くなっていることに気付きました。今日は風が穏やかなようですが、普段はもっと吹き荒れているそう。さらに、静岡で車を降りた時に比べ、気温がぐっと下がったようにも感じます。
この寒さと風が、野菜の甘みを引き出しているようです。
それにしても、この畑まで海のミネラルが飛んでくるなんて、ちょっと不思議ですね。
「それでもミネラルが足りないから、鶏ふん・おから・油かす・魚粉・海草粉・米ぬかなどを混ぜて発酵させた、『ぼかし堆肥』をやるんだ」
もともとここは、荒れた松林でした。
その痩せた土地に、赤土を運び入れたり堆肥をもらってきたりと、
何年もかかって今のような、ちょうどいい土になったのだそうです。
さらに、畑に無数に転がる丸い石。どこにでもありそうなこの石こそが、大事な役割を果たしているのです。
「この石が、昼間温められて、夜、地温を保つ。石のある畑とない畑、1週間程度も成長の早さが違ったんだ。」
1週間!?これには驚きです。
まだあります。今作られているセロリは、市場では9割以上はは白色系の「コーネルセロリ」、でも、今横地さんのは畑にあるのは、緑の「トップセラーセロリ」です。
「トップセラーは寒さに強い」マイナス1度まで、大丈夫なのだそうです。
つまり、寒さに強いトップセラーを、露地栽培で寒さにあてることで甘みを乗せ、甘いセロリになる、ということ。
ちなみに、横地お父さんも、トップセラーの方が「セロリらしい味がして」お好きなのだそうです。私も横地さんのトップセラーセロリが大好きです。
セロリとともに大好評のキャベツは、このあたりで主に作られている「春岬」という品種ではなく、作りにくい「ハニーキャベツ」という品種。
一般のキャベツに比べ、玉がそろいにくく、病気にもかかりやすく、大きくなりにくい。
もしも、それぞれ10aの面積で、通常のキャベツとハニーキャベツを栽培すると、収穫したとき10aで100ケース以上も、ハニーキャベツの方が少なくなってしまう。それだけ、作りにくい品種なのだそうです。
でも、甘いんです。そして、柔らかく、みずみずしい。
あまりの甘さに、周りの畑で、横地さんのハニーキャベツだけ鳥に食べられてしまうため、そこだけ鳥よけのネットをはっていました。分かります。私が鳥でも横地さんのハニーキャベツを選びます。
ネットの中のハニーキャベツ↑
お土産に立派なセロリを株ごと頂き、商品部の大崎がセロリ2株分の身長しかないことを証明し、名残惜しくもお別れしました。
大崎とセロリ(通常サイズ)
横地さん、ありがとうございました。
続いては、あの「あまっ娘野菜」ブランドで知名度が上がりつつある、
三竹さん親子のもとへ。
お父さん・息子さんにお話お聞きしました。
「俺らも、分かんないんだよね」
分からない!?三竹さんの口からそんな言葉が飛び出すとは。
しょっぱなから度肝を抜かれました。
「色々試してみて、観察して、その結果が、美味しかった。
何がいいのか悪いのかなんて、分かんない。
今だって、こうやって甘いから、うちの野菜は甘い、で売っているけど、
それだって人参にとったら不自然で、人参は嫌がっているかも知れない。」
そんな考え方をする農家さんがいるとは思いませんでした。
私たちの想像を、はるかに超えています。
「じゃあ何を基準にするか?味なんだよ。
食べ物選ぶとき、一番きにするのは味でしょ?」
そうなんです。三竹さんが何より大事にすること、それは、味。
食べてもらった人が美味しいと思ってくれることこそが何より大事。
「今は目標とするところの60%。」こんなにおいしいのに!??
はるか上を、目指しているのですね。
そばで育っていたほうれん草をいただきました。
軸の方から食べてみると、じわっと甘い汁が口の中にしみ出しました。まるで砂糖水。
これで60%とは。
今年一番の自信作は、カブなのだそうです。
しかも、白いカブ、赤いカブと「黄金カブ」という黄色いカブの3種類。
そのカブを、試食させていただきました。
サクっとした食感、これぞあまっ娘野菜と言わんばかりの甘み。
「煮込むと、カブとは思えない食感になるよ。」
その言葉が気になりすぎた店長五十嵐、にやにやしながら持って帰ったので、その感想は後日聞いてみたいと思います。
さて、ここまで来て、「結局なぜ、そんなに美味しいのか」と思った皆さまに
残念なお知らせです。
実は三竹さん、秘密主義なのです。
具体的に、「何を入れて、どう育てるか」は、私たちにもナイショ。
でも、言葉の一つ一つに、そのヒントを見つけることができました。
「子供と同じ。成長の段階にあったものを与える。
母乳を与えるときは母乳を与える。大きくなったらビフテキでも。
今の農業は母乳与えなきゃいけないときに、ビフテキを与えているようなもの。」
三竹さんは、とにかく革新的。次へ次へと進んでいきます。
「10年前に、すでに今やっていることを考えていた。5年後も、きっとまた違うことをしている。」
うかうかしていると置いていかれてしまう、と、何をするのかも分からないのにあせりを感じました。
このとてつもない向上心こそが、三竹さんのおいしい野菜の秘訣なのだと痛感しました。
今後の三竹さんにも、目が離せません!
これからもよろしくお願い致します!
実は、この研修の道中に、他3件の農家さんの畑によらせていただいております。
アロエベラを栽培する変わり者農家、生竹勇さん(愛知県)。
ビニールハウスに入った一同の第一声は「え!?こういう感じ!?」初めて見るアロエベラ栽培の様子に、驚きでした。
アロエベラ↑
聞いたこともない種類のレタスを作る、谷野ファームさん(静岡県)。
ハウスが壊れてしまったり、トマトハウスのボイラーがストップしてしまったりと、
アクシデントにあいつつも、笑顔でレタスを作っておられました。
トマト一筋ハルイチ農場さん(愛知県)。イケメン伊與田さんのこだわりが、トマト一粒一粒のつやに表れていました。
みんなで走って登ったあの坂道、忘れません。(伊與田さんに見守られながら、ですが)
今回の愛知農場研修、一日の中に発見、驚きがぎっしり詰まった研修でした。
遠いけど
いってよかった
愛知県
愛知・静岡の農家の皆さま、今後とも、よろしくお願い致します。
研修メンバー
商品部 部長 松尾
商品部 大崎
ブランド部 加藤
二子玉川ライズ店 店長 五十嵐
二子玉川ライズ店 山口