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今回は、ずっと行きたかった念願の和歌山県で、2軒の農家さんを訪問してきました!
まずやってきたのは、和歌山県の中部に位置する有田市。
「有田みかん」で有名な、みかんの大産地ですね!
迎えてくれたのは、笑顔が爽やかな川岩農園の川島学さんです。
川島さんも有田市の多くの農家にもれず、みかんを栽培している農家さんです。
「こちらです」と案内していただいたハウスの中には・・・
どーん!!なんじゃこりゃー!!
どう見てもみかんではなさそうな・・・
これ、何だかわかりますか?
正解は、南国のフルーツ、マンゴー!なんです。
川島さんは、JA出荷がほとんどの有田のみかん農家の中で、
何か新しいことにチャレンジしたい!
と一念発起、マンゴー栽培に取り組んでいます。
ちなみにこれがマンゴーの花。
初めて見ましたが、思ったほど美しい花ではないんですね・・・笑
ところどころ、小さいマンゴーがなり始めています!
ここから良い実をひとつだけ残して、大きくしていきます。
収穫は6月下旬頃から。7月中が出荷の最盛期となります。
昨年も農家の台所WEBSHOPでお中元商品として販売し、大人気でした!
う〜ん、今から楽しみですね〜♪
ところで、どうしてマンゴーだったんですか?
「東国原知事が有名になって宮崎のマンゴーが流行り出した頃、
うちでもマンゴーを買って食べてみたんです。
するとマンゴーを食べた甥っ子が、よっぽどおいしかったんでしょうね、
独り占めしようとして(笑)
それを見て、これほどまでに人を虜にするおいしいものを自分でも作りたい!と思ったんです。」
なるほどー。JA出荷が主流の産地にあって、それは一大決心ですね!
ご家族には反対されなかったんですか?
「そりゃあもう親父は最初、大反対でしたよ(笑)
就農して以来、ただでさえみかんのことでぶつかってばっかりでしたから。
量を求める親父と、質を求める俺という感じで。
その上、マンゴーまでやりたいなんて言い出したから、みかんをほってまう気か!
って怒られて(笑)
でも今年でマンゴーも4年目。
今では親父もおいしいって認めてくれてます。」
へぇ〜!おいしいマンゴーを作るためにこだわっていることはあるんですか?
「鉢植え栽培で糖度を上げることですね」
鉢植え栽培!?一体どうして?
「元々、このハウスの土があまり良くなくて。
だったら鉢植え栽培にして肥沃な土を入れたらどうだろう
って思いついたんです。
結果、肥料や水のコントロールもしやすいし、適切なタイミングで管理ができるので、
宮崎のマンゴーに負けない糖度を出せるようになりました。
平均糖度15度以上はあります。」
宮崎のブランドマンゴー「太陽のタマゴ」も、糖度15度以上ですから、
十分に戦える甘さ!
珍しい鉢植え栽培に取り組むことで差別化していけそうですね!
こんなお話をしながらも、川島さんの手は常に動いています。
マンゴーの実に、より日が当たるように葉っぱを洗濯バサミで止めて日陰の位置を調整したり、まだ残っている花をぽろぽろと落としたり・・・。
うーん、もしかしてマンゴーって、とっても手間がかかるのでは?
「そうですね、マンゴーは、みかんと違って栽培の手間がすごくかかります。
そういう意味では、やんちゃなかまってちゃんって感じですね」
そう言って、愛しそうにマンゴーを見つめる川島さんは、
「手間がかかる」と言いながらなんだか嬉しそうです。
そんな川島さんに、今後の抱負を聞いてみました。
「経営感覚をしっかり持った強い農家になりたいですね。
いいもん作って、それに対するお客様の評価が直に感じられるって、
こんなに感動するんやって、マンゴーやり始めてわかりましたから。
今年もいいもん作りますよ!」
ありがとうございます!私たちはその情熱をお客様に伝えて売ります!
さて、続いては、有田市からさらに南に移動し、日高川町にやってきました。
迎えてくれたのは、藏光農園の藏光俊輔さん。
この藏光さん、今は八朔、5月にはカーネーション、6月には南高梅、秋にはみかんと、
季節によっていろんな農産物を届けてくれるマルチなチャレンジ農家なのです。
まずは、農家の台所WEBSHOPで絶賛販売中のサツキ八朔の畑へ!
木の上に登って収穫!
八朔は、年末に全て収穫し発送するのが一般的ですが、
温暖な日高川町では、霜が下りないため通常より長く木に成らせておくことが可能です。
藏光農園では、4月〜5月まで樹上完熟させることで、八朔とは思えない甘さを実現!
すっぱいのが苦手なお子様でもぱくぱく食べられます♪
私も採りたてをいただきましたが、フレッシュな酸味の中に、確かに甘味が!
ちなみにこの後、収穫して1週間貯蔵しておいた八朔もいただきました。
こちらは、やや酸味が抜けて、より角が取れたまぁるい味。
好みですが、こっちの方が甘くておいしいなぁー。
さて、のどを潤したら次は梅山へ!
和歌山と言えば、梅。それも、南高梅ですよね。
藏光さんも、南高梅を育てています。
八朔でも梅でもみかんでもそうなのですが、藏光農園のこだわりは樹上完熟収穫。
通常、柑橘などの収穫の際、一気に収穫する「総取り」と呼ばれる採り方をしますが、この場合、未熟なものも含まれてしまいます。
藏光農園では、ひとつひとつの完熟具合を見極めて収穫しています。
手間がかかる大変な収穫方法ですが、味にこだわるためこのやり方を貫いています。
さぁどんどんいきますよー、次は、みかんの畑へ!
昨年、農家の台所WEBSHOPで大人気だった、ゆら早生みかんの木です。
こちらは15年くらいの木だそうですが・・・
あれ?なんか、小さくないですか?
実は、ゆら早生みかんは、「大きくなっても小さい」ので、収量が少なく、
栽培も難しいため、他の農家があまり作りたがらない品種なのです。
しかし、私もひそかに一番おいしい品種だと思っているくらい、味は抜群!
甘味と酸味のバランスが非常によく、
いくらでも食べたくなってしまうおいしさなのです。
藏光さんも味に惚れ込み、ゆら早生みかんを作り続けているのですが、そのデメリットを解消する試みを行っていました!
それがこちらです!
これも同じゆら早生みかんの木なのですが、さっきの木より大きいですよね。
肥料の量や選定方法などを調整し、木を大きくして収量のアップを実現しているのです!
いや〜これは今年の秋の販売も楽しみだなぁ〜♪じゅる・・・
そんなお話をしながらみかんの園地を歩いていると、こんなものを発見!
わー!鳥のひなです。毛がふわふわ!
私たちが近づいていくと、ちょうど親鳥が駆けていくところでした。
この他にも、虫やカエルやいろんな生物がいて、
園地の中に生態系ができているんだなーと実感しました。
最後に、もうすぐ母の日ということで、カーネーションのハウスにお邪魔しました。
昨年は売り切れてしまうほど人気だったので、
今年はさらに出荷数を増やしてもらったのです。
ところで、農家直送のカーネーションだと何が良いか?
断然、鮮度です!
母の日前となると農家も花屋さんも大忙しなので、
通常は1週間も前から切って貯蔵しておいたものが届くこともありますが、
農家直送なら、出荷の前日か前々日に切って、鮮度保持処理をしてお届けします。
つぼみの状態も含まれて届くから、2週間ほどは飾って楽しめますよ♪
最後は大崎と一緒にキメ顔で!笑
今年も既にたくさんの注文がきていますので、よろしくお願いします!!
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【農家直送】母の日のカーネーション100%花束
やっと暖かい季節になってきましたね。
先日は春一番も吹いて、春が来たなぁと実感しました。
こんにちは、ブランド部の石田です。
そんな春めいた3月18日、国立ファームと農家の台所メンバーで、
茨城の阿部田さんとTEDYさんの農園へお邪魔して来ました!
今回の一番の目的は、篤農家ランキング2位と3位に入賞されたお二方に、賞状の授与をさせていただくことです!
そして、人気の秘密を改めて検証!
ということで、見学も体験もたくさんさせていただきました。
まず始めにお伺いしたのは、
阿部田さんの農園。
阿部田さんはメディアにも出るほど、人気のトマト農家です。
国立ファームでも大人気。
ということで、篤農家ランキング第2位!
2回連続のランクインは阿部田さんが初!なんですよ。
おめでとうございます。
阿部田さんはいろいろな品種のトマトを作っていますが、
有名なのは、華おとめです。
阿部田さんの作る華おとめは皮が薄くて、うまみたっぷりの甘さが特徴です。
今日は、華おとめの他にもいろんなトマトを試食させてもらいました。
その中で一同驚きだったのが、黄色いトマトの「ティポ」。
王道の赤トマトで勝負をしていた阿部田さんの新しい試みです。
そのことにも驚き!でしたが、味と食感も面白いんです。
一見酸っぱそうなこのトマト。皮付きのブドウのような食感で
さっぱりとしたフルーツのような甘み。
何個でもパクパクいっちゃいそうです。
形もかわいいですよね。
阿部田さんのおいしさの代名詞、
地下150mからお水を組み上げるこの装置。
それを大型の浄水器を使って、水の粒子を細かくすることでトマトが吸収しやすい形にしています。
綺麗な水を使うことで、
水分90%のトマトは美味しいはずですね。
その他にも、気温や二酸化炭素濃度を、データ管理することで、
勘だけに頼らない農業を目指しています。
波動砲発射!!!!!
これが二酸化炭素を発生させる装置!中で火が燃えて、
ファンが回転して二酸化炭素を放出しています。
こんなに風が吹きます。
二酸化炭素を吸収して光合成が盛んになり、トマトの育ちが良くなり、
収量が上がります。
その他にも、ビニールハウスの天井をUVカットにし、虫の居づらい環境を作って、農薬を軽減したり、
植物が太陽の光の吸収率を高めると言われるピンクのシートを天井部に敷いたり、
夜になるとブルーライトが光る装置があったりと、日々試行錯誤を続けています。
そんな阿部田さんのハウスも2月の大雪は大変だったそう。
雪解けで溜まった水がハウスを突き破って、トマトの株を直撃したそうです。
直撃した場所は見てすぐ分かるほど。
その後植え直していますが、やはり被害を受けた場所の栽培はきびしいとのこと。
「近くの他の農家さんのハウスは、風で倒れたって言っていたから、
うちはまだ被害が少ない方だよ。」
ハウスの強度を上げることは、普段の栽培にはさほど影響をしないことなので、
自然災害に向けた保険です。
強度の高い資材を使ったり、ビニールの張り替えをこまめに行えば
ハウスの耐久性は上がりますが、その分コストがかかります。
この判断が難しいと、阿部田さんはおっしゃっていました。
ハウス栽培と言えど、自然相手のお仕事。
農業の難しさを痛感したお話でした。
そんな災害にも負けず、
日々新しいことにチャレンジをしている阿部田さん。
「同じ条件で育てたトマトでも、ハウスが違うだけで、味も変わってくるんだよねぇ。」
とおっしゃっていました。
美味しい野菜を、作り続けるのって本当に難しいことなんだと実感しました。
「満足はしてない。もっと美味しいトマトを作り続けたい!」
と熱く話された阿部田さん。
今後、どんな美味しいトマトに出会えるでしょうか。今からワクワクしてしまいます。
そんな阿部田さんのトマトは農家の台所WEBショップにて購入できます!
http://webshop.noukanodaidokoro.com/shopdetail/009008000006